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お客様の声

VOL.7

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  1. トップ
  2. PR事例
  3. 客観性と専門性を持ち合わせた、複業広報⼈材の活躍
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NPO法人JAE
坂野さん
大学生を対象とした長期実践型インターンシップ「アントレターン」の開発・実践や、小・中・高校でのキャリア教育プログラム「ドリカムスクール」を運営するNPO法人JAE (ジャイー)。2001年の設立から、アントレプレナーシップ=「自ら問題の解決や新たな価値の創造に挑戦する心」を持つ人材を輩出することを理念に、数々の体験プログラムを提供しています。キャリア教育やインターンシップが世の中に広がる中、自社のプレゼンスをどう高めていったらいいのか——。試みの一つが、PRリンクの提供する「複業広報人材紹介」サービスを活用し、コミュニケーション課題を解決することでした。2019年の導入から4年目を迎え、どのような変化が生まれているのでしょうか。

兼任広報では難しかった、継続的な発信

中小企業が専任の広報担当者を置くことはハードルが高く、事業担当者が兼任する形で担うケースがほとんどです。しかし、兼任がゆえ、「現場が忙しくなると止まる」「思い入れが強すぎて、押し付けになりがち」などの課題も発生します 。JAEでも似たような課題を抱えており、かねてより広報担当者を採用する必要性を感じていました。

また、当時環境の変化から、「団体としての閉塞感や危機感を覚えていた」と、共同代表の坂野充さんは振り返ります。

「ちょうどスタッフの入れ替わりがある時期でした。また、インターンシップを取り扱う同業他社が増える中で、私らのプログラムの独自性や魅力を伝えきれておらず、埋没してしまうのではないかと焦りもありました」。

組織を変えようとする中で、新たな試みとして検討に上がったのが、複業人材の活用でした。
「それまでフルタイム職員しかいなかったため、齟齬のない円滑なコミュニケーションが取りやすい一方で、多様性がなく、同質性の高い人ばかりの環境になっていました。また、JAEに共感し、理解度の高い人だけが仲間になり、お客さんになってくれている。ありがたいことですが、より多くの学校や企業、大学に知ってもらいたいなと。そこで広報や営業に特化した人に関わってもらえないかと模索を始めました」。
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「それまでフルタイム職員しかいなかったため、齟齬のない円滑なコミュニケーションが取りやすい一方で、多様性がなく、同質性の高い人ばかりの環境になっていました。また、JAEに共感し、理解度の高い人だけが仲間になり、お客さんになってくれている。ありがたいことですが、より多くの学校や企業、大学に知ってもらいたいなと。そこで広報や営業に特化した人に関わってもらえないかと模索を始めました」。

組織を伝えるベースとなる広報活動に注力

林さんの勤務は週1日。コロナ禍以前、JAEは毎日オフィス出勤をしていたので、スタート時は組織や事業のこと、そしてスタッフの人となりを知ってもらうために、オフィスで顔を合わせながら関係性をつくっていきました。軌道に乗った後は、在宅ワークに切り替え、適宜オンラインでコミュニケーションを取りながら、広報活動を進めています。

広報活動と一口に言っても、業務は多岐にわたり、週1回でできることは限られてしまいます。「複業人材を採用した」と話すと、「複業で足りるの?」と他社から言われることも多いそうです。しかし、制限があるからこそのメリットがあると、坂野さんは語ります。

「なんのために情報発信をするのか考えられていないと、『とりあえずSNSの更新をして』とタスクだけを割り振ることになりがち。私たちは週1日の制約条件をポジティブに捉えて、兼任だと後回しにしがちだけど組織として大切なことをお願いすることにしました」。

林さんの担当業務の一つが、年次報告書の作成です。年度毎に作成し、プロジェクト報告や連携実績、将来のビジョンなどを記載しています。

2019年度以降、マイナーチェンジを繰り返し、林さんが関わる前後で内容は大幅に変わったそう。単にやったことを記すのではなく、「どう伝えるとわかりやすいか」「JAEのこだわりはどうしたら伝わるか」をディスカッションしながら形にしています。
完成した年次報告書は、クライアント訪問時に組織パンフレットと共にお渡しし、直近のトピックスを交えながら事業を理解してもらうのに役立っているそうです。
また、2022年度には、Webサイトにて「JAEのSTORY」を毎月1本更新。創業者や職員、取引先である企業や大学にインタビューをして、仕事への思いや関わることになった経緯、プログラムを導入したことによる変化などを紹介しました。こちらも想像以上の反響があり、新規の問い合わせにも繋がっています。
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外と中、両方の視点があるからこそのバランス感覚がポイント

林さんを採用してから3年。初めての複業人材の採用であり、初めての広報専任者の採用でもあった試みは、組織にどのような影響を与えたのでしょうか。

「林さんを採用していなければ、きっと『JAEのSTORY』は現場の忙しさに流されて、出せても1〜2本で止まっていたでしょうね。年次報告書も毎年発行できるようになり、さまざまな事業を展開する私たちのことを網羅的にお伝えすることができるようになりました。広報担当を採用していきなり大きな変化はないかもしれませんが、少しずつでも前進させていければ、反響があり、次に繋げることができると実感しました」。

また、複業広報だからこそよかった点もあると言います。それは客観性があること。

「林さんは別組織でも活動しているので、異なる視点や情報を持っています。私たちが当たり前にやっていることが、実は世の中的には当たり前じゃないとか、すごいとか言ってくれることで、JAEの強みがわかりました」。

こうした導入背景や成果をもとに、今後JAEとPRリンクは、中小企業への複業広報人材の提案を協働していく予定です。

「以前の私たちと同じような課題を抱えている中小企業さんは、たくさんあります。学生インターンにSNS運用を任せられないかと相談をいただくことも多いのですが、ただ更新するのではなく、自社のポジションを見極めながら発信すべきことを常にアップデートしていかないといけないのでハードルが高い。そこに客観性と専門性を持ち合わせた複業広報人材はマッチするのではと考えています」。

広報は、社内外を繋ぎ、立場や背景の異なる人とコミュニケーションを円滑にし、より良い関係性を築く役割です。外の視点と中の視点をバランスよく持つ複業広報人材は、中小企業の大きな力になることでしょう。
掲載日:2023/2/1

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